沖縄県沖縄市山内にある眼科です。白内障、緑内障、網膜疾患の治療・眼に関するお悩みはお気軽にご相談ください。 English
緑内障手術は眼圧を下げる手術です。緑内障は、いったん悪くなった視力や視野を元通りに回復することはできませんが、眼圧を下げれば、病気の進行を遅らせることができます。薬物治療やレーザー治療で眼圧が充分に下がらず視野障害が進行する場合には、眼圧を下げる手術を行います。手術時間は15分程度で、白内障手術との併用がお勧めです。
お水の出口である線維柱帯を切り広げて、水はけをよくする手術です。
この手術の一番の利点は、合併症が少なく、視力低下などの視機能障害が起こらないことです。ただ、術後の眼圧下降効果はおだやかで、お水の出口そのものが傷んでいる場合には、効果が少ないこともあります。
術後に目の中に出血しますので、数日間は見えにくくなりますが、自然に吸収されることがほとんどですので、ご安心下さい。
以前は、結膜や強膜(白目の部分)を半層切開して、線維柱帯にロトームを挿入して切り広げていましたが、最近では、目の中に「マイクロフック」という特殊な器械を使用することで、白目の部分をまったく切らずに手術することも出来るようになり、かなり侵襲が少なく行えるようになってきました。
緑内障手術としては最も一般的な術式であり、あらゆる種類の緑内障に対し適応になります。房水を眼内から外に流すためのバイパスを作り、流れ出た房水は、濾過胞(白目の袋)にたまって眼圧が下降します。
術後はとてもよく眼圧が下がる反面、晩期合併症としてバイパスから感染を起こすことがあります。また、眼圧下降に伴い、乱視が増強しますので、視力が下がることもあります。
患者さまの病状によっては、厚生労働省に認可されている「エクスプレス」を挿入する濾過手術も行っています。これは従来のやり方に比較して、合併症が少ないのが利点ですが、この手術の適応にならない患者さまもいらっしゃいますので、詳しくは、担当医にご相談下さい。
手術時間は20分~45分程度で、術後に、バイパスを縫った縫合糸を切るレーザー処置や、癒着を剥がすニードリングなど、さまざまなメンテナンスを行います。
緑内障チューブインプラント手術は、線維柱帯切開術や切除術を行っても眼圧を下げることが難しい眼に対して行います。当院では「アーメド緑内障バルブ」を結膜と強膜の間に留置しています。アーメド緑内障バルブはフレキシブルな医療用シリコンプレートで、常に房水の排出量を調整することにより、低眼圧による合併症がほとんどないのが利点です。
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